どうお呼びすればいいですか―中国語で自己紹介

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中国語での自己紹介をどれくらい知っていますか?(音声ページはこちらです。)

日本人は「○○と申します」と言いますが、これは中国語では“我叫○○”だと習いましたか?

さて、これは、変に聞こえるときもあるというのを知っていますか?中国語で自己紹介する際に、注意すべきことはありますか?

“姓”なのか“叫”なのか?

まず知っておきたい動詞は二つあります。“姓”(xìng)と“叫”(jiào)です。

日本語では、自己紹介するとき、苗字だけ言うのは普通です。例えば、「田中と申します」。下の名前だけを言う場合でも、同じ「○○と申します」といってもおかしくないですよね。例えば、「アキコと申します」。しかし、中国語では、苗字だけ言うか、下の名前でけ言うか、フルネームを言うか、何を言うかによって動詞が変わります。

例として私の名前を見てみましょう。私のフルネームは黄方麒です。苗字は黄で、下の名前は方麒です。自己紹介する場合、次のような言い方があります。

Wǒ xìng Huáng.
我姓黄。
私は黄と申します。(「黄という苗字をしています」)

Wǒ jiào Huáng Fāngqí. (そう、Fāngqíです。箒でもなく、放棄でもありません…^_^;)
我叫黄方麒。
黄方麒と申します。

Wǒ jiào Fāngqí.
我叫方麒。
方麒と申します。

上の例から分かるように、苗字だけ言いたければ、“姓”を使います。下の名前だけ、もしくはフルネームを言いたいなら、“叫”を使います。

もし苗字だけ言っているのに“姓”の代わりに“叫”を使ったら、とても変に聞こえます。

Wǒ jiào Huáng.
我叫黄。

と絶対に中国人は言いません。当然、下の名前だけの場合、苗字を意味する“姓”を使うとおかしいです。

では、なぜ日本人は中国語を習うとき、“我叫田中”というふうに教えられますか?“田中”は苗字なので、“叫”ではなく、“姓”を使うべきでしょう。しかも、中国人の友達にそのように自己紹介してもおかしいよと指摘されないですよね。

答えは中国人と日本人の苗字の長さにあります。まず中国人の名前を見ましょう。中国人の名前は次のようなパターンがあります。(Aは苗字で、Bは下の名前です。)

ABB/AB/AAB/AABB

苗字は単音節で、下の名前は二音節というパターン(ABB)が一番普通です。ということで、

我姓A、
我叫BB、
我叫ABB

という言い方が一般的です。つまり、“叫”の後に普通、二音節(“我叫BB”)或いは二音節以上(“我叫ABB”)が付き、単音節であれば不自然に聞こえます。

でも、中国人の下の名前は単音節の場合もあるので、“我叫B”という言い方は大丈夫のはずでしょう。残念ながら、そんな場合、“我叫B”ではなく、一般、フルネームにするのです。つまり、もし私の名前は“黄方麒”ではなく、“黄方”なら、自己紹介するとき、下の名前だけというふうには言いません。“我叫方”と言わずに、“我叫黄方”にして、フルネームで自己紹介します。または、“我姓黄,叫黄方”、“我姓黄,单名一个方字”(「私の苗字は“黄”で、下の名前は一文字で“方”です」)のように苗字と名前を言います。

次に日本人の名前を見ましょう。日本人の苗字はほとんど二音節なので、“叫”を使ってもおかしく聞こえないのです。その上、外国人なので、「ルール」に従わなくても違和感はないでしょう。

さて、苗字は単音節の日本人の場合はどうでしょう。例えば、「林」という苗字は?単音節だし、その上「林」という苗字は中国人にもありますので、

Wǒ jiào Lín.
我叫林。

と言ったら変に聞こえます。林さんは

Wǒ xìng Lín.
我姓林。

と言った方がいいでしょう。

では苗字は二音節の方々は“我叫AA”を言い続けてもいいですか?私は構わないと思います。先ほど言ったように違和感はないのです。ただ、“我姓AA”という自己紹介を聞いたら、あ、“AA”とは下の名前ではなくご苗字ですね、とすぐ分かるし、また、この方は中国人の習慣よく知っていますね、と感心しちゃいます。

丁寧・カジュアルな言い方・聞き方

それでは聞き方に入りましょう。

Nín guìxìng?
您贵姓?
お名前は何とおっしゃいますか?(「ご苗字は?」という意味です)

フォーマルの場合、または尊敬を表したい場合、苗字だけ聞きます。聞き方は“您贵姓”です。“您”は“你”(あなた)の丁寧形で、“贵”は尊いという意味です。

返事をするとき、“姓”を聞かれたので、“姓”を使って苗字を言います:

Wǒ xìng Huáng.
我姓黄。

(“贵”は自分のことについては使わないように気をつけましょう。)

もし、カジュアルにしたければ、“我姓黄”のあとに、次の文を続けて言ってもいいです。

Wǒ xìng Huáng, jiào Fāngqí. Jiào wǒ Fāngqí hǎo le.
我姓黄,叫方麒。叫我方麒好了。
私の苗字は黄で、名前は方麒です。私のことを方麒と呼んでください。(「方麒と呼んでくれたら結構です」)

“您贵姓”よりカジュアルな聞き方は

Nǐ xìng shénme?
你姓什么?
あなたの苗字は何ですか?

です。それから、若者の間では、やはり形式ばった聞き方より、

Nǐ jiào shénme (míngzi)?
你叫什么(名字)?
あなたの名前は何ですか?

のほうが自然ですね。

また、“您贵姓”は、本人に直接聞くときにだけ使います。例えば、三人称の“他”(その人、彼)について、“他贵姓”は言いません。その代わりに、

Tā xìng shénme?
他姓什么?
彼の苗字は何ですか?

Nà wèi jiàoshòu xìng shénme?
那位教授姓什么?
その教授の苗字は何ですか?

などと言います。

さて、“姓”も“叫”も使わない名前の聞き方がもう一つあります。

Zěnme chēnghu nín?
怎么称呼您?
どうお呼びすればいいですか?

それに対する返事は、苗字だけ紹介する“姓”でも、フルネームまたは下の名前だけ紹介する“叫”でもかまいません。

名字はミョウジではない

最後にもう一つ気をつけて欲しい点です。もうお気づきでしょうが、中国語の“名字”は下の名前で、日本語のミョウジではありませんので、間違えないように気をつけましょう。

それでは皆さん、
Wǒ xìng Huáng, jiào Fāngqí. Jiào wǒ Qíqí hǎo le. Nín guìxìng?
我姓黄,叫方麒。叫我麒麒好了。您贵姓?

コメントをして教えていただければ嬉しいです!

音声ページも是非ご覧になって発音の練習をしてくださいね。

それではまた次回に!

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