中国語って?
(2014年4月27日更新)
汉语、普通话、华语、国语、中国话、北京话、中文、华文、Mandarin…
言い方は多いですが、いずれも、中国語のことです。さて、それぞれどんな違いがあるのでしょうか。
普通话 Pǔtōnghuà/ Mandarin
“普通话”とは標準語です。英語の“Mandarin”にあたります。日本語に関西弁や青森弁などがあるのと同じように、中国語にも方言がたくさんあります。“普通话”のお陰で各地方の中国人同士がうまく交流することができるようになりました。“普通话”がうまく話せない年寄りもいますが、若い世代ならほとんど“普通话”を使います。汉语 Hànyǔ
狭義で言いますと、“汉语”とは漢民族の言葉で(汉=漢)、外国語や中国少数民族の言葉に対して言います。方言も含みます。広義で言いますと、“汉语”=“普通话”です。“我说汉语”(Wǒ shuō Hànyǔ – 汉语を話します)/ “我学习汉语”(Wǒ xuéxí Hànyǔ – 汉语を学びます)というと、“普通话”のことを指します。国语 Guóyǔ/ 华语 Huáyǔ
これらも標準語のことだと考えてもいいです。標準語は、シンガポールとマレーシアでは“华语”(“华”は“華”の簡略字)と言います。台湾なら“国语”になります。確かに“普通话”と比較すると微妙に意味が違ったりする表現もありますし、発音が外れたりすることもありますが、互い通じないような違いではありません。少し学習経験がある方なら、その違いが聞き取れるでしょう。世界中の中国語の音楽を指すときにもよく使われます。中国话 Zhōngguóhuà
“中国の言葉”という意味で、方言も含み、話し言葉でよく用いますが、最近あまり耳にしないような気がします。北京话 Běijīnghuà
北京の方言を指します。“普通话”は発音と文法が中国北部の方言に基づいていますが、“北京话”=“普通话”というわけではありません。中文 Zhōngwén
これも同じ中国語のことですが、とくに中国語の文字を意味します。中国語で書かれた作品などを言う場合、これを使えばいいです。例えば、“中文小说”Zhōngwén xiǎoshuō(中国語の小説)、“中文报”Zhōngwén bào(中国語の新聞)。中国語の(話し言葉ではなく)文字という意味であるにも関わらず、ルーズに使われています。たとえば、你会说中文吗?(Nǐ huì shuō Zhōngwén ma – あなたは中文が話せますか)という言い方はとても普通です。华文 Huáwén
ここまで読んでいただいて、では“华文”の意味はお分かりでしょうか。そうです、中国語の文字のことでシンガポール人とマレーシア人が使います。
さて、你会说普通话吗?Nǐ huì shuō Pǔtōnghuà ma – あなたは“普通话”が話せますか?できなければ是非学んでみてくださいね~
それではまた次回に!