中国語の発音_第六回_韻母(その2)
発音シリーズの第六回になりました!前回まで、中国語の声調、基本の6つの母音と11個の声母を紹介してきました。まだ習っていない方は是非このページから今までのレッスンをご覧になっていない。今回は続いて韻母を10個紹介いたします。
- 複母音韻母
ai ao ou ei
- 特別韻母
er
- 鼻韻母
an ang en eng ong
1. ai
ai
この韻母は極めて簡単で、母音の「a」と「i」をそのまま続けて言えばいいです。
2. ao
ao
これも難しくありません。母音の「a」と「o」の組み合わせです。
3. ou
ou
これは気をつけるべき韻母です。まず、この音は単母音韻母ではなく、「o」と「u」が含む複母音韻母なので、「o」と読まないでください。また、この場合の「o」は単母音韻母のオレンジの「o」ではなく、お母さんの「o」で読むのです。それと、よくある間違いは、「o」と「u」の組み合わせをきちんと発音しないで、「uo」や「uou」と発音してしまうことです。「uou」という音は中国語にないですが、「uo」だと、別の韻母になりますので、誤解の種になります。どちらも分かってもらえないかもしれないので注意しましょう。
4. ei
ei
この音は日本語の「え」と「い」に近いです。簡単でしょう。
例:
mèimei
妹妹
妹妹
hēi
黑
黑
lèi
累
累
5. er
er
これは特別韻母で、単母音韻母とも見なされているのです。最初の「e」は日本語の「え」ではないので注意しましょう。英語でいう「a book」、「a table」の「a」だと思ったら結構です。英語のこの音が苦手な方も多いと思いますが、この方法が難しければ、前の動画の単母音韻母の「e」を説明を思い出しましょう。その音に近いのです。近いですが、全く同じ訳でわありません。実は単母音韻母の「e」より簡単な音のはずです。単母音韻母の「e」より口は小さめに開け、かなりリラックスしたポジションです。それでも難しいなら、口を少し開いたままでポカンとした顔をしてみましょう。口はそんなリラックスした感じです。その後舌を巻くのです。巻きますが、舌は上颚に付かないように気をつけましょう。
6. an
7. ang
ang
この二つを一緒に習いましょう。日本語的に考えるとどちらも「アン」になってしまいます。「an」は前鼻音ですが、「ang」は後鼻音です。日本語になくて難しいと思いがちですが、実は日本人はうまく区別して発音しているのです。「案内」と「案外」の「アン」は、一見同じように見えますが、実は違うのです。「案内」を言うとき、「ナイ」を言うために「アン」の最後のところ、舌は自然に上の歯茎につけます。このときの「アン」は前鼻音の「an」です。それに反して、「案外」を言うとき、「ガイ」を言うには、「アン」の最後に、舌は上につけず、口を大きく開けるのです。このときの「アン」は厳しく言えば中国語の「ang」でもないですが、とても近いです。とにかく、「ang」を言うのに、口を大きく開けるのがコツです。言い換えれば「ang」の方は日本人にとって簡単です。と言っても「an」は難しい訳ではないです。先程言ったポイントを別の例で説明しましょう。「あんな」を何度も言ってみましょう。「ん」のところの舌の位置を覚えましょう。「あんな」を全部言うつもりで、「な」を言うところに止めてみてください。もう一つの注意点は、舌を上につけると言うと、舌先ではなく、また舌を曲げたりすることなく、舌全体を上にベタッとつけるのです。舌先をつける人が多いですが、そうすると、とても不自然で、まるで口に何かが入っているように聞こえるのです。
8. en
9. eng
eng
この二つも一組として一緒にやりましょう。まずこれらは日本語の「えん」ではないことを念頭に置きましょう。最初の「e」は「er」の「e」と同じです。後ろの方の「n」と「ng」は先程の「an」と「ang」と同じです。また、この組の音は日本人には「an」、「ang」と間違いやすいので気をつけましょう。
10. ong
ong
この音の後半は先程の「ang」、「eng」と同じです。「o」の方は、「おかあさん」の「お」で考えれば結構です。
今回の韻母はいかがでしたか?鼻韻母は難しいようですが、よく練習すればだれでもうまく発音できるので頑張ってくださいね。加油!
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