现在几个字?-いま何時ですか
シンガポール人がよく言う「几个字儿」とはどんな意味?
北京出身の方にこう聞かれました。
まず、質問自体が間違っています。シンガポール人は、絶対に「几个字儿」は言いません。「几个字jǐ gè zì*」(「儿」抜き)のはずです。
これは方言の時間の表し方です。「字」とは、五分間のことで、「几个字」とは「何分間」という意味です。
私は日ごろできるだけ方言を混ぜないようにしていますので、「几个字」などあまり使いません。しかし、この言い方はかなり気に入っています。
時計を見れば、五分間ごとに「字」がひとつ刻んであるのではないでしょうか。もともとこの原因でこう表現されるようになったのかよく分かりませんが、シンプルで分かりやすく、合理的な表し方だと思います。
例を挙げてみれば、
十点零五分shí diǎn líng wǔ fēn:
十点一个字shí diǎn yí gè zì
01 shi dian ling wu
十点十分shí diǎn shí fēn:
十点两个字shí diǎn liǎng gè zì
02 shi dian shi
十点十五分shí diǎn shíwǔ fēn:
十点三个字shí diǎn sān gè zì
03 shi dian shiwu
のような感じです。そして、普通話で最後の「分」がよく省略されるのと同じように、「(个)字」も言わない場合が多いです。つまり、「十点三」などになります。
さて、上の時計の場合、7分と8分の間になっていますが、「字」でどう表せばいいでしょう。「一个字半yí gè zì bàn」です。なんて便利でしょう!
授業でいつも標準的な言い方を教えた後、「デザート」としてこの表し方にも少し触れます。なぜかといえば、ローカルの人と接すると必ず耳にするのです。使わなくてもいいですが、分かっておいたほうがいいでしょう。紹介はしておきますが、会話練習の材料にはしません。しかし、ある日、ある生徒さんに完璧な発音で「下星期 ○ 点 ○ 个字见!xià xīngqī ○ diǎn ○ gè zì jiàn」(来週の ○ 時 ○ 分に会いましょう!)とニコニコ言われて、思わず笑ってしまいました。
「非標準的」な表現をパーフェクトに身に付けたのではないか!まさに「学以致用xué yǐ zhì yòng」(学んだことを実際に役立てる)、「入乡随俗rù xiāng suí sú」(郷に入っては郷に従え)です!
04 ru xiang sui su
05 xue yi zhi yong
*注:助数詞としての「个」は普通話では軽声で発音すべきですが、ローカルの人は「軽声」は使いません。
時刻の言い方を動画で学びましょう!
この記事はお役に立ちましたか?気に入っていただけましたら以下のボタンからいいね、ツイート、シェアーなどいただければ嬉しいです。また、Google+、Facebook、YouTube、Twitter、Pinterestでフォローよろしくお願いします!