调调琴 种种花 练练调―早口言葉 (2)

前回の早口言葉はいかがでしたか?
発音は難しかったかもしれませんが、意味は割と単純だったでしょ。

今日の早口言葉は前回のより少しややこしいです。

调琴调调调调调调来调调妙
种花种种种种种种成种种香

あれ、同じな漢字ばかりではないですか。
きっとどこかで間違えたに違いないと思われるでしょう。

実はこれは漢字の遊びです。

中国語では、基本的に漢字一つにつき読み方は一つですが、読み方は二つか二つ以上の場合もあります。外国の方には厄介なことでしょうが、中国の文人にとってはこの“字同音异”(zì tóng yīn yì、字は同じですが発音は異なる)の現象は創作の宝庫になります。このような漢字のお陰で、面白くて意味深い詩や対聯などがたくさん作られてきました。

今日の謎みたいな対聯を解くには漢字を正しく理解するのは言うまでもないことですが、句読点も正しくつけなければなりません。

それではピンインと句読点を付けて録音を聞いてみましょう。

tiáo qín diào diào tiáo, diào diào tiáo lái diào diào miào
调 琴 调 调 调 调 调 调 来 调 调 妙

zhòng huā zhǒng zhǒng zhòng, zhǒng zhǒng zhòng chéng zhǒng zhǒng xiāng
种 花 种 种 种 种 种 种 成 种 种 香

ゆっくりバージョン
tiao qin zhong hua slow
普通バージョン
tiao qin zhong hua medium
早口バージョン
tiao qin zhong hua fast

まず「调」という漢字を見ましょう。
読み方は「tiáo」と「diào」です。
それぞれの意味は実はかなり多いですが、この対聯で使われている意味は次の通りです。
tiáo:調節する
diào:メロディー

次は「种」の説明です。
読み方は三つあります。それぞれ「zhòng」、「zhǒng」と「chóng」です。
ここではをzhòngとzhǒngを使っています。(「chóng」は苗字です。)

zhòng:種をまく、植える
zhǒng:種類

それでは全体の意味を見ましょう。
tiáo qín
调琴(調弦する、演奏する)
diào diào tiáo
调调调*(全ての曲を演奏する)
diào diào
调调(全ての曲)
tiáo lái
调来**(演奏したら)
diào diào miào
调调妙(皆素晴らしい)

zhòng huā
种花(花を植える)
zhǒng zhǒng zhòng
种种种*(種々の花を植える)
zhǒng zhǒng
种种(全ての花)
zhòng chéng
种成(植えて出来上がり)
zhǒng zhǒng xiāng
种种香(皆香りよい)

注:
* 名詞/量詞が重ね型になって「全て」の意味を表します。
**「来」はここでは「来る」と関係ありません。詩などに用いられる表現で、口調を整える働きをします。

如何でしたか。声調の変化はもちろん難しいですが、無気音と有気音、巻き舌、そして曖昧な韻母「e」と「o」にも注意しなければなりません。

実は、この対聯は早口言葉にするとちょっともったいないな~と思います。穏やかで風情があると思いませんか。いずれにしても発音の訓練になりますので、是非練習してみてくださいね。花の香りで満ちている庭で琴を弾きながら練習するのは?

ところで、今回のブログの題名は「调调琴 种种花 练练调」となっていますが、発音と意味はどうなんでしょうか。クイズです。答えは次回です。お楽しみに!

この記事はお役に立ちましたか?気に入っていただけましたら以下のボタンからいいね、ツイート、シェアーなどいただければ嬉しいです。また、Google+FacebookYouTubeTwitterPinterestでフォローよろしくお願いします!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です